by the way,

あのアルバムも、このアルバムも良い〜〜〜〜〜。

桐島、部活やめるってよ を観た

突然映画の話です!(^o^)

そのうち観よう〜と思っていた「桐島、部活やめるってよ」を数日前に観ました。

youtu.be

 

(ネタバレ注意)

これはどんな学生生活を送ったか、そして学校を出たあとにどんな生活をしているかによって感想が分かれそうだな〜と思いました。色んな立場の人の感想を聞いてみたいです。わたしは高校生だった頃の記憶がけっこうまだ残っているので、学校の中の狭い世界の力関係とか居心地の悪さとかを思い出して苦しくなりました…。この「学校の中での力関係」を一番感じたのは、小学校でも中学校でもなく高校の時でした。高校時代のことを少しずつ忘れていったら感想も変わってきそうなので、今思った感想を書いときたいなと思って急に映画の話です(^o^)

わたしは前田くんや沢島さんに近いとこにいたので、ヒロキくんのようなイケメンで高身長でリア充な人がそんな風に悩むんだ、とびっくりしてしまいました。

そんなわけないと思いつつも、どっかでそういう人たちって悩みなさそう、って思ってたんだなあ…。

 

ヒロキ

部活を頑張ることに対して「プロを目指すわけではないのにどうして頑張るの?」という考え方を高校生の時点でしてしまっている子。不便そう…。部活に打ち込んでいる子の多くは別にプロになろうとか仕事にしようとかまで思っていないはず。たぶん楽しいからやってるはずなんだけど(それは部活の内容が楽しいのかもしれないし、そこでの人間関係が好きなのかもしれない)ヒロキはそういうモチベーションでは部活を続けられなくなってしまった。それで「部活を頑張ること」から降りてしまう。それで友だちとつるんだり、彼女とつき合ったりして、何かを頑張らなくても人気者でいられるし、それなりに楽しい学校生活を送れている。でもどこか空虚で、頑張っている人を見るとまぶしく思う。 

リサ

モデル体型で美人。なによりの称号は「桐島の彼女」。桐島がいなくなりその称号をなくした時に、めっちゃ荒れる。

サナ

 ヒロキとつき合っていたいのは人気者の男子とつき合うことで自分の位を上げるためじゃないかな。学校の力関係の大小を誰よりも過敏に察知してるような気がする。自分より強い人には弱気、弱い人には強気っていうのがあからさまな子。

カスミ

「目立つ人」「冴えない人」、「頑張る人」「頑張れない、頑張らない人」のそれぞれ中間にいるような感じに見えました。割と八方美人で、学校の中でうまくやっていく術をよくわかってるような子だと思ってたので、サナをビンタしたとこは驚きました。あのあとの女子4人組の関係がどうなったのかすごい気になる。ミカはクラスが別だからサナやリサともめても何とかなりそうだけど、カスミは同じクラスだからこれから大変なんじゃ…?ともかく、ミカに対しては情があるみたい。

ミカ

映画を観てすごく気になったし、好きになったキャラクターでした。小泉くんを見てる表情が印象的。青春だ…。うまいこと女子グループになじんで、無難にやってくような子かと最初思ってたんですが、意外と感情が強い子だな!と思いました。自分の好きなものや憧れている相手を馬鹿にされると、グループ内で円滑にやっていくことなんか吹っ飛んで庇ってしまうという…人間らしいというか何と言うか。大事なものの話は信頼してる人にしかしないっていうのもわかるわかる、って思います。

ヒロキと一緒にバスケしてた男子たち

「桐島の部活終わるの待つ為にバスケやってたのに、何で俺たち(桐島いなくなったのに)バスケやってんの?」「そりゃバスケが好きだからだろ?」「じゃバスケ部入れよ」みたいなやりとりがあって、これが何とも寂しく感じました。

最初は帰宅部はスマートでカッコいいみたいな感じだったのに。恋愛未経験者を散々馬鹿にしてたのに。

 沢島

前の席のヒロキにつられて窓の外を眺めるところ最高でした…

ヒロキを目で追う姿が、可愛いんだけどちょっとストーカーちっくというか(^o^)

沢島さん可愛いのになんで冴えない人扱いされてるんだ、っていうのがこの映画においてけっこう疑問だった(^o^)たぶんクラス内の序列って見た目にも左右されるのかもしれないけど、一番は堂々としてるかしてないかだと思います。

彼女はクラスでは冴えない方なのかもしれなけど、後輩が言った「先輩が演奏してるところ見たら、好きになる男子いっぱいいますよ」って言葉が印象的でした。沢島や前田、ミカ、カスミ、小泉にはそういうものがあるんですよね。自分にプラス要素を与えてくれるようなものが。

前田

クラスでは冴えない人扱いされている映画オタクなんだけど、彼なりにクラスになじもうとしてる、馬鹿にされないようにしている感じがしました。サッカーのシーンで手をパンパン叩いて溶けこんでる感出してるところとかリアル(^o^)つるんでるぽっちゃり男子のほうはそういうことはキッパリあきらめてる気がして、同じ映画部仲間の中でも立ち位置が違うんだなと思いました。彼が前田にクラスのイケイケ軍団の悪口言ってる時の前田の「あー…うーん…」みたいなリアクションがまたリアル(^o^)

リアルというか、わたしもやったよそれ!みたいなね(^^)

小泉

桐島の存在に大きく左右されている人ではあるけれど、他の部員みたいに「キリシマ教」では無い。という印象でした。彼は練習がしたいのだ。小泉かっこよかったなあ〜!小泉とミカを応援したくなってしまうのですけど何となくふたりがつき合うのは想像つかないですね

 

皆が屋上へ走るシーン

最後のほうで「桐島が屋上にいるぞ!」ってなった時にみんなが一斉に屋上に走ります。この時それぞれ追いかけるものが違うのが印象的でした。

ヒロキ、一緒にバスケやる友人、リサ、サナ、(小泉以外の)バレー部員は桐島を追いかけたと思います。でも小泉が追いかけたのはバレー部の部員たち、ミカが追いかけたのは小泉、カスミが追いかけたのはミカだと思いました。

そしてみんな屋上にたどり着く。前田たち映画部員は最初から屋上にいる。

キリシマ教の皆さん

 屋上についた皆が口々に「桐島!」「桐島は!?」と言って混乱するシーンを見ながら「宗教か!」と思ってしまいました。部活仲間、友人、彼氏、どれだったとしてもそこまで必死に探す??と。ちょっと怖かった。

たぶん、桐島がいなくなってすごく困ってるのは、桐島の存在によって自分の存在を肯定させていた、桐島に依存していた人たちなのだと思いました。

それがヒロキ、一緒にバスケやる友人、リサ、サナ、(小泉以外の)バレー部員だと思います。あ、サナはちょっとちがうかも。サナは単純に桐島がいなくなって てんやわんやしてるのを楽しんでいるようにも見える(^^)

桐島と友達でいる自分、桐島の彼女でいる自分、桐島のチームにいる自分にそれぞれ安心していたんじゃないかな。レベル高い人と一緒にいることで、自分のレベルも上がるような気がしてたんじゃないかな。

桐島がいなくなった理由

これは明確に映画の中では語られなかったけど、個人的には、キリシマ教の皆さんにあてにされ、ステータスに利用され、依存されることに疲れてしまったんじゃないかなと思いました。彼女のリサや親友のヒロキにいなくなった経緯を話していないところを見ると、ここもけっこう上っ面の付き合いだったのかな…。

打算的な恋と友情

純粋に相手に恋をしていたのは、前田と沢島だけじゃないかと思います。そのぶん相手の本当の部分はわからずにいるちょっと夢見がちなところもあるけど。この二人が相手のことを好きなのは自分のステータスを上げるためでは無いのは確かです。さらに前田には映画部の仲間と映画、沢島には吹奏楽部の後輩と吹奏楽、と良いものをいっぱい持っているんですよね。

疑問なのはカスミがヒロキの友人と好きで付き合っているのか、何となく付き合っているかなのですが!わたしの中のカスミのイメージでは、カスミは相手に情がなくても何となく付き合っていけそうな感じに思えるのですが(少なくともミカ>ヒロキの友人のような気がしてしまう)

でも冒頭の教室のシーンで、ヒロキの友人の髪に女子たちが触ってるんだけど、「カスミも触ってみな」と言われて「わたしはいいよ」って言うんですよね。あれ思い出すとやっぱり彼を意識しているような気がしてくる。何とも思ってなかったら普通に触ると思うんだよな〜カスミなら。なので情がないってわけでは無いような気がする(^o^)

あとミカの小泉への感情は恋愛なのか憧れなのか…

個人的には恋愛であってほしいんですが!憧れと恋愛がごっちゃになってどっちだがわからなくなるようなところにいるのかな?

打算的な関係性が多い中で、前田や沢島のうまくいかない恋や、カスミとミカの関係など、純粋にいいな〜と思える繋がりがあって良かったです。

 自分のよりどころをなくした時

今回はいなくなったのが桐島くんだったけど、たとえば前田から映画がなくなったら?沢島から音楽がなくなったら?小泉からバレーがなくなったら?どうなってしまうんだろう。と考えると、みんな自分以外の何かに自分の価値を見出そうとしていて、それが人かそうでないのかの違いでしかないのかなとも思えます。ヒロキも野球部の頃には「何かを頑張ること」に自分の良いところを見出せたはず。それができなくなってしまい、今度は「人」にそれを求めたのかな。それは桐島をはじめ、友人や彼女など。でもそれじゃ満たされなくて、前田がまぶしくて泣いちゃったのかな。

人が自分の支えになってくれることもあるけど、一番自分のたしかな拠り所になるのはやっぱり自分なんだろうなあ。

 台詞

映画や本の中で、たとえば登場人物が「好きだ」と言葉にして始めて「あ、この人好きだったんだ」と気づくことが多くてですね。それにもやっとしてました。言葉にすると「そうだったんだ」って思わせられるけど、それって簡単だなあと…。

「好きなんだろうな」と思うような会話だったり、仕草が今までなかったのに、言葉で伝えてハイ好きでした〜おわり!みたいな感じはとりあえず嫌でした(^o^)

言葉で説明したら観ている人に曲解されることもなく無事伝わるんですけどね。でもそれって人間の関係を描くことになってるのかなと…

桐島、部活やめるってよ では人物の視線や仕草、表情ややりとりで人物の気持ちや関係が伝わってくるのがすごく良かったです。会話もたどたどしくて、ハッキリしてなくて、学生の喋り方ってこんなかんじだよな〜と、なんとなく思いました。

 

…謎のだらだら長い文章になってしまいましたがそろそろ終わります。寝たい!

この映画を観てからうろうろと色々思い出し、考えました。うっかり原作も買ってしまいました。原作を読んだり、映画をもう一回観たりしたら上に書いた事がガラッと変わりそうw