By the way,

千ちひのお母さんって、言うほど冷たいですかね?

LION/ライオン 25年目のただいま

テレビで放送されているのを観て、突き刺さりました。そしてさっき原作となった本を入手して参りました!

アマプラでも会員特典で観ることができます。

 

まずひとつ!

(この作品に限りませんが、)

たまに映画好きの方のブログで、丁寧に長々と映画の中で起こることを最初から最後まで書き起こしているものがありますが、実際の映画とは出来事の順番が変わっていたり解釈が偏っていたりするものもあるので、鵜呑みにしないほうがいいなと思いました。当たり前かw

少しでも興味を持ったものは自分の目で確かめるのが一番ですね。ああいうのとかこういうの(当ブログ)はあくまで知るきっかけ程度です。作り手に失礼ですし。

百聞は一見に如かずというやつですね。

もちろんちゃんと丁寧に出来事を書き起こしているブログもありますが、そうかどうかは観てないと確かめられないですから…

 

あらすじはアマプラの説明欄や予告編でなんとなくわかると思います!

へんに私が書くよりそっちを見たほうがいいですw


『LION/ライオン ~25年目のただいま~』予告編

 

 

公式サイトも情報もりもり、美しい写真もたくさんあるので貼っておきます

gaga.ne.jp

 

以下映画を観て思ったこと。ネタバレご注意ください。

(原作本は冒頭までしか読んでいないので基本映画のことを書きますー)

 

あらすじはそんな感じ(公式サイトや予告編参照)ですが、邦題にくっついてる「25年目のただいま」という言葉でややネタバレしていたり、原作の本を読むと「前書き」のような冒頭の部分で「母親と再会できること」が既にほのめかされています。

(生きている状態での再会かは明確にされていませんが)

この作品は「家族と再会できるかどうかハラハラすること」「再会できて感動!」という物語を描くことが一番の目的ではないと思います。

 

実際に、母親と再会するシーンは涙がぼろぼろ出ます。

一方でずうううううっっと頭の中にちらつくのが、汽車の中でサルーが「助けて!」と叫んでるのを黙ってじっと見てた男の子、水飲み場にいた女の子、段ボールを分けてくれた男の子、孤児院で話し相手だった女の子、夜におじさんに連れて行かれた男の子、悲鳴をかき消すように歌を口ずさんでいた子どもたち、トラウマを抱えているマントッシュ、子どもなのにお母さんと一緒に一家の大黒柱をしてたサルーの兄ちゃんの姿です。

耳には子ども達の悲鳴が残っているので、再会のシーンは涙が出ますがスッキリはしません。

大人からの殴る蹴るの虐待、直接的な描写はありませんが台詞や状況で表されている性的虐待が、子どもたちの毎日のすぐそばに存在しています。路上にいたところを連れ去られた子どもたちが、そのあとどうなったのかはわかりません。

オーストラリアに住む夫婦に引き取られたサルーは少年から青年に変化し、新品のような服を着て、髪の毛も肌も綺麗で栄養も満点な感じですが、彼が故郷に帰ってくると町も人も以前と変わっていません。ということは、子ども達をとりまく環境も変わっていないということだと思います。

 

サルーについて描かれるのと同時に、救われなかった大勢の子どもたちの存在が描かれています。大人に連れ去られたストリートチルドレン。暴力がはびこる孤児院に置き去りにされている子ども達。毎年8万人近くいる迷子たちはどこへ行ったのか。それを考えると、サルーは本人の高い危機回避能力やまわりの大人の手助けによってそこから抜け出すことができた本当に稀な、幸運な人なのだと思います。

でも観客以上に子どもの置かれた現実を間近で見てきたサルーが、オーストラリアで裕福に暮らしながらどんな気持ちでいたのかわかりません。

 


LION /ライオン 25年目のただいま(吹替版)

吹き替え版も観てみたい。

私がテレビで観たのは字幕版なのですが、短い言葉の中に「伝わってほしい、知ってほしい」という気持ちを感じるような訳でした。

 

変態野郎の変態演技がうめえんだわ…

サルーで何らかの商売しようとやってきたおじさんは臓器のほうなのか体のほうなのかはたまた両方なのかハッキリしませんでしたが、台詞を抜きにしても、目つきとか手つきとかで悪いことを企んでるかが伝わり、心底不快で恐くて気持ち悪かった。いいところ行こうじゃねえよ! 

(ああいう役をまっとうできる役者ってすごい。)

孤児院で夜に子ども呼び出すおじさんとかね。

二次元や妄想で発散して実際の子どもに危害を加えない人はいいです。(性癖の芽生えって本人の意思じゃ決められないと思うから、性癖を持ってること自体は責められないと思う)が、生身の子どもに危害を加えるペドフィリアや、性欲満たしたい時に弱くて後ろ盾がなくてちょろいからって理由で子どもに手を出す奴は去勢されてくれないかな??

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映画の最初の方は5歳のサルーを描いているのですが、サルー少年と兄ちゃんのシーンはどれも本当に好きだった。兄ちゃんがサルーに対して紳士なんですわ。男の兄弟ってすぐ叩くんじゃないの!?(偏見)

日常のやり取りで、可愛がってるのが伝わる。欲しがってるものを買ってやれないことに苦い思いをしてそうなのも。


本編映像公開! 数千人から選ばれたサニーパワール君とは?『LION/ライオン ~25年目のただいま~』

もう演技って言いたくないくらい。ほんとに仲良しの兄弟がそこにいました。

 

最後の字幕で明らかになりますが、兄ちゃんはサルーが迷子になった日に汽車にひかれて亡くなっていました。青年になったサルーが兄ちゃんと再会することは叶わなかった。

少年サルーが事故にあうシーンもありました。

乗り物にひかれて亡くなったり、怪我を負う子どもも多いんだろうな、この国…

どうしたらいいんだ、緑のおばさん派遣したらいいのか??

 

ニコールキッドマンは有名なので名前はよく聞いてたのですが、たぶんおそらく、今回初めて出演作を観ました。ニコールキッドマン演じるスーが語った、「恵まれない子どもを迎えて育てる理由」が刺さりました。どれだけの人がそれを実行してまっとうできるだろう。血がつながってる子どもさえパートナー任せにしたり、責任持てない人だって多いのに。スーは子ども時代に父親から虐待を受けたことも語っていました。虐待の連鎖を断ち切り、多くの人がそこまでできないであろうことをやり遂げるスーや、夫のジョンの話をもっと聞きたかったです。原作本に書いてあるといいな。

 

日本でよく聞く「血がつながってる」って言葉は、呪いや縛りの言葉になってる面もある気がしました。

 

オーストラリアって30近くでも普通に学生やってる人多いんだなあ…いいなあ…

 

 最後に

公式サイトにユニセフ募金のページがあるので、そこで示されてるデータを引用します。

インドでは、

人身売買の約半数の3490件に子どもが関与(NCRB、2015) 

都市部で働く子どもたちの数は約130万人から200万人に増加(2001〜2011)

約1000万人の子ども達(5〜14歳)が何らかの経済活動に従事

出典:UNICEF India Fact Sheet- child labour(2017年3月)

 

世界では、

・児童労働に従事する5〜17歳の子どもの数が最も多い地域は、アジア・太平洋諸国(7,800万人、子ども全体の9.3%)。一方、児童労働に従事する子どもの割合が最も高い地域は、サハラ以南アフリカ(5,900万人、子ども全体の21%)。

・強制労働や結婚、家事労働、武装集団による徴用などで子どもが売買されています。

・世界中で200万人以上の子どもたちが施設によるケアを受けて生活していると推定されています。

出典:Marking progress against child labour - Global estimates and trends 2000-2012(ILO-IPEC, 2013) UNICEF global databases, 2017