思ったこと
SHINeeジョンヒョンさんの訃報を聞きました。ご冥福をお祈りします。
実はその少し前に、年の離れた友人の訃報を聞いたばかりでした。
人って死んじゃうんだな。
今までは、「みんないつかは死んでしまう」っていう日本語は読めていても、そこに実感や実体はなかったのですが、今回訃報が重なったことで、それが現実味を帯びた感じがします。自分や自分の身近な人間にも、いつかは必ず訪れるということも。
ジョンヒョンさんはグループ活動もソロ活動もやって、楽曲提供までしていましたね。売れていても、仕事がたくさんあっても、どんなにまわりからは成功しているように見えても、笑っているように見えても、その人の心の中ってわからないんだなぁ。
なんでだか、「星の王子さま」に出てくる「たいせつなものは、目には見えない」という言葉を思い出しました。
有名な言葉だけど私はハッキリとは意味を掴めずにいて、でも漠然と、温かい言葉のように感じていたのですが、「その人が心に秘めている悲しみや苦しみ」のことでもあるのかも。と今はそう思います。なんだか今は苦い言葉にしか聞こえません。
死んでしまうほどの悲しみや苦しみを抱えていたのに本人がそれを隠せていたことや、まわりがそれに気づかずにいたことに、驚きました。
でももし気づいたとしても、死んだほうが楽だと思っている人に何ができるんだろう。自分だったらと考えてみても、具体的に何ができるのかわかりません。
それに自分だって、色んな人の色んな部分を見て見ぬふりをしてきたな。本当に鈍感な時もあったし、鈍感なふりをして他人の苦しみに深く関わることを回避したこともあったな。
そして「次また会える」保証なんてないんだな。
わたしはまさか友人が亡くなるとは思っていなくて、普通に「次」があるのだと思っていました。そうしてもう一度会えるチャンスがあったのに、仕事が入って行けなかったのを、今すごく後悔しています。
会いたい気持ちがあるなら会える時に会わないとだめですね。遠くの人でも近くの人でも。
最近はふとした時に友人やジョンヒョンさんのことが頭をよぎり、気持ちがざわざわしたり、落ち込んだりしていました。
元乃木坂のななみんが、前に番組で子どもに「地獄ってあるんですか?」みたいなことを聞かれていて、それに「地獄がどんなところか誰にもわからないでしょ。今生きてるここが地獄なのかもしれないし」みたいなことを答えてたのがすごく印象に残ってます。
ジョンヒョンさんにとって生きてる世界のほうが地獄だったのなら、今は心穏やかに過ごしていますように。